PROJECT 特集

微細加工コンテスト
微細加工工業会主催 Expert Bisai Creators Contest 2022『1インチ部門』優勝!!
微細加工工業会主催のExpert Bisai Creators Contest 2022『1インチ部門』にて、弊社の作品『1インチ メタル フェニックス』が、優勝致しました!!
微細加工コンテスト1
リベンジ
Expert Bisai Creators Contestのはじまりは2021年。
日本の中小企業が持つ高度な微細加工技術をわかりやすい形で発信し、微細加工市場の活性化を目的としたコンテスト。その初開催の時から弊社は参加しました。
その2021年の時の作品は『全切削 1/500 ミニチュア零戦』
全長約6mm ,材質 エルマックス(ELMAX) HRC60 
プロペラや、アンテナ支柱、機体下の兵装まで、 細部まで拘りのディティールで再現した作品であり、弊社の技術者による、 これまで培った技術、技能の結集と、 強い拘りと気合いの入った逸品でした!
毎日深夜まで作業を行い、本気で優勝を狙いにいった作品だったのですが、結果は惜しくも準優勝。かなり気合を入れて作った作品だっただけに、準優勝という結果でもひどく落胆してしまいましたが、その日の内に次回へのリベンジを誓い、他の追随を許さないクオリティの作品を作る事を決意しました。
微細加工コンテスト2
デザイン(グラフィック)
そこで選んだ作品の題材は『不死鳥フェニックス』
より難しく、より複雑で、より微細な形状をと考えた時、実在する物や生物でなく、創造された神話の中の物を選ぼうと思いいたりました。その中でもデザインが最も複雑になると思われるフェニックスを選びました。まずは、そのフェニックスを切削加工の事を考えず弊社の文化財修復案件やフィギュア制作などでリアルに具現化してきたグラフィックデザイナーが思いのままに再現。その後、加工技術者との打合せを重ねて、切削加工を考慮したデザインへ最低限のデフォルメを行い『不死鳥フェニックス』のグラフィックデザインが完成しました。
微細加工コンテスト3
極限3軸フル切削!
最低限のデフォルメを行ったとしても、嘴・足・尾・翼・そして燃え上がる炎は細部まで表現されており複雑そのもの。グラフィックデザインからも感じる事ができる『不死鳥フェニックス』の迫力・臨場感を極限まで損なうことなく炎が燃えたぎる様子を表現するなど、微細で複雑な形状を一体で削り出す為に、弊社が保有する微細加工機(Android2)での3軸マシニング加工の限界に挑戦し、360度全切削加工を実施。その加工に掛かった工程数は10工程!何度も素材の向きを変えて切削加工を行っていますが、向きを変える事による加工誤差は0.002mm以下狙いでつなぎ目無しの全て一体形状となっています。
微細加工コンテスト4
蘇る不死鳥フェニックス
困難に直面し挫折しかけても何度でも立ち直り、炎と共に力強く羽ばたき蘇る迫真の『不死鳥フェニックス』
目・嘴・足・尾・翼 すべてに妥協無く硬い金属で生き物の持つ『躍動感』 炎の『熱気』を、限界まで再現!
正に加工技術者が、この度の微細加工コンテストにかける想いとリンクする『不死鳥フェニックス』が蘇りました。

満場一致のコンテスト優勝作品となりました!
禎子の折り鶴

弊社、加工技術者が3軸加工機の極みを追求した逸品『不死鳥フェニックス』は、2023年1月25日(水)~1月27日(金)期間で東京ビッグサイトで開催されます、第13回微細加工EXPO 微細加工工業会ブースにて展示されます。
是非、間近でこの『躍動感』と『熱気』と『繊細』を感じてください。